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【完全版】今日からあなたもフェレットマスター|魅力から健康管理法までまるわかり

  • 執筆者の写真: 侑姫 福原
    侑姫 福原
  • 7月10日
  • 読了時間: 7分

「フェレットってかわいいけど、飼うのは大変そう...」と感じたことはありませんか?


フェレットは犬や猫とはまた違った魅力を持ち、その愛らしい見た目から、多くの飼い主様に親しまれている小動物です。ただし、とても繊細な一面もあり、飼育方法を誤ると体調を崩しやすいため、毎日のケアや環境づくりが大切です。


今回はフェレットについて、特徴や種類、飼育方法、さらに動物病院に行くタイミングなどをご紹介します。


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フェレットとは?

フェレットはイタチ科に属する小動物で、もともとはヨーロッパケナガイタチを家畜化した種類です。体は細長くて柔らかく、狭い場所に潜るのが得意です。人懐っこく、遊ぶのが大好きな性格も相まって、多くの飼い主様を惹きつけています。


寿命はおよそ6〜10年で、体重は平均800g〜1.5kgほどあります。個体差はありますが、しっかりとした環境の整備とケアを行えば、元気に長生きしてくれます。



代表的なフェレットの種類

フェレットは以下のようにさまざまな品種があり、それぞれ毛の長さや模様に特徴があります。



<スタンダードフェレット>

最も一般的な品種で、カラーのバリエーションも豊富です。おとなしい性格の子が多く、初めてフェレットを飼う方にも比較的飼いやすい動物です。



<アンゴラフェレット>

長毛種でふわふわとした被毛が特徴です。見た目の華やかさが魅力ですが、被毛が長いため毛玉や汚れが付きやすく、定期的なブラッシングなどのお手入れが欠かせません。



<パンダフェレット>

名前の通り、顔にパンダのような模様があるのが特徴です。見た目のかわいらしさで人気を集めており、個性を楽しみたい方にぴったりです。



■オスとメスの違い

オスはやや体が大きく、おっとりした性格の子が多い傾向にあります。一方、メスは比較的活発で好奇心旺盛な性格の子が多いとされています。性格は個体差もあるため、フェレットを選ぶ際には実際にふれあってみることが大切です。



フェレットの飼い方①|飼い始める前の準備

フェレットを迎える前には、快適で安全な生活環境を整えることが大切です。以下のアイテムを事前にそろえておきましょう。


ケージ:フェレット用の多段式タイプがおすすめです。上下運動ができることで運動不足を防ぎます。

トイレ:フェレット専用のトイレを用意し、掃除がしやすいものを選んでください。

寝床:安心して眠れるスペースを作るため、柔らかくて洗えるハンモックやベッドがおすすめです。

食器と給水器:こぼれにくく、安定感のあるものを選びましょう。給水器はボトルタイプが清潔を保ちやすいです。


また、ケージを設置する場所は直射日光が当たらず、温度や湿度の変化が少ない静かな場所に設置しましょう。エアコンなどで温度調整しやすい環境が理想的です。



<費用についての目安>

初期費用:ケージや備品を含めて、おおよそ3〜5万円ほどかかります。

ランニングコスト:フードやトイレ砂、消耗品などで月々5千〜1万円ほどかかります。



フェレットの飼い方②|食事編

フェレットの健康を維持するうえで、以下のような食事管理を行うことが大切です。



<フェレット専用フードを選ぶ>

高タンパク・低炭水化物のフードをえらびましょう。犬や猫用のフードでは栄養バランスが合いません。



<1日の食事回数と量>

食事は1日2〜3回に分けて与え、年齢や体格に応じて量を調整してください。また、常に新鮮なお水を飲めるよう、給水器のお手入れを忘れずに行いましょう。



<おやつの注意点>

おやつを与える際は、必ず成分表示を確認するようにしましょう。与えすぎると、肥満や内臓の病気につながるおそれがあるため、量はごく少量にとどめることが大切です。



<絶対に与えてはいけない食べ物>

・チョコレート

・玉ねぎやネギ類

・カフェインを含む飲料や食品

・人間の加工食品やスナック類


これらは中毒症状を引き起こす可能性があるため、絶対に避けてください。



フェレットの飼い方③|日常ケア編

フェレットが健康で快適に暮らすためには、以下のような毎日のケアが欠かせません。



<ケージ・トイレの掃除>

トイレは毎日掃除することが基本です。排泄物をこまめに取り除くことで、フェレットの生活空間を清潔に保つことができます。あわせて、ケージ全体の清掃は週に1〜2回を目安に行いましょう。また、寝床や食器、給水器も洗浄し、菌の繁殖を防ぐよう心がけることが大切です。



<臭い対策>

フェレットには独特の体臭がありますが、適切な掃除や空気の入れ替え、専用のシャンプーの使用でかなり軽減できます。ただし、皮膚への負担を考慮してシャンプーの頻度は月に1回程度にとどめましょう。頻繁な洗浄は皮膚トラブルの原因となることがあるため注意が必要です。



<爪切りと耳掃除>

爪切りと耳掃除は月に1〜2回を目安に行いましょう。どちらも放置するとケガや炎症につながることがあるため、定期的なケアが必要です。フェレットが動いてうまくできない場合は、2人で協力して行うとスムーズに進みます。専用の爪切りやイヤークリーナーを使えば、安全かつ効率的にお手入れができます。



<遊びと運動>

フェレットは非常に活発な動物で、十分な運動が不可欠です。1日1〜2時間はケージの外で自由に遊ばせる時間を作ってあげましょう。その際は、誤って飲み込んでしまう小物を片付け、安全なスペースを確保することが大切です。また、トンネルや知育おもちゃなどを活用すれば、遊びの時間がフェレットにとって良い刺激となり、ストレスの解消にもつながります。



動物病院に行くタイミング

フェレットは体調の変化が分かりにくい動物です。そのため、少しの異変にも早く気づくことが健康管理の鍵になります。


まずフェレットを迎えたら、できるだけ早めに動物病院で健康チェックを受けましょう。ワクチン接種についても、犬や猫と同様に大切です。特にジステンパーは重篤な症状を引き起こす可能性があるため、必ず予防接種を受けてください


また、フェレットに多い「副腎疾患」「インスリノーマ」「リンパ腫」といった三大病気は、初期には目立った症状が現れにくいこともあります。たとえば、急に毛が抜けたり、元気がなくなったり、食欲が落ちるといったサインは、これらの病気の始まりである可能性もあります。そのため、このような症状が見られたら自己判断せず、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。


また、動物病院を選ぶ際は、フェレット専門でなくてもフェレット診療の実績がある動物病院を選ぶと安心です。当院では、犬や猫だけでなくフェレットの診療にも対応しています。幅広い知識とこれまでの経験を生かし、それぞれの動物に合った丁寧な診察を心がけています。




まとめ

フェレットは見た目の愛らしさだけでなく、性格や動きのユニークさでも飼い主様を楽しませてくれる、魅力あふれる存在です。しかしその反面、非常にデリケートな動物であり、日々の健康管理には細やかな注意が必要です。


初めてフェレットを飼う方はもちろん、すでに一緒に暮らしている飼い主様も、正しい知識と適切なケアによって、フェレットの健康をしっかりと守ることができます。あなたも今日から、フェレットとの豊かな暮らしの一歩を踏み出してみませんか?


当院では犬や猫のほかに、うさぎなどエキゾチックアニマルの診療にも対応しております。分からないことがありましたら、お気軽にご相談ください。




犬・猫・フェレット・うさぎ・エキゾチックアニマルの診療は『佐野動物病院』

台東区浅草にある動物病院


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