チンチラの病気と飼育方法:長く健康に暮らすためにできること。相談は台東区佐野動物病院まで
- sac1414
- 5月7日
- 読了時間: 6分
更新日:6月12日

~台東区浅草 佐野動物病院 看護師・鈴木が解説~
こんにちは。台東区浅草にある佐野動物病院の看護師、鈴木です。今回は、最近人気が高まっているチンチラの飼育について、健康管理と注意すべき病気の知識をわかりやすくお伝えします。
チンチラは、そのふわふわの被毛と愛らしい動きで多くの飼い主さんに愛されています。しかし、実はとても繊細な動物で、飼育環境や食事、ストレスに注意しないと体調を崩しやすい動物でもあります。
この記事では、これからチンチラを飼おうとしている方や、すでにチンチラを飼っているけれど病気や健康に不安があるという方のために、チンチラの正しい飼育方法と注意すべき病気を詳しく解説していきます。
1. チンチラってどんな動物?
チンチラは、南米アンデス地方の高地に生息していたげっ歯類の一種で、昼間は静かに寝ていて、夜に活発になる夜行性です。平均寿命は10年~15年ほどと長寿で、うまく飼育すれば20年近く生きることもあります。
そのため、一度飼い始めると長期間にわたるお世話が必要となります。
2. チンチラの正しい飼育方法
■ ケージと住環境
大きめのケージ:上下運動ができる広さが望ましい
温度管理が最重要:適温は18~22℃、高温多湿に弱く、25℃を超えると熱中症のリスク
静かで落ち着いた場所:ストレスを感じにくい場所に設置
ホコリ・湿気厳禁:被毛が密なため、湿気で皮膚トラブルを起こすことも
チンチラは暑さや湿気に極端に弱いため、エアコンと除湿器は必須アイテム。梅雨や夏場は特に注意が必要です。
■ 食事
主食:チモシー(牧草)
副食:チンチラ専用ペレット
おやつ:乾燥野菜や果物(ごく少量)
チンチラは食物繊維を多く必要とする動物です。ペレットだけでは不十分で、常にチモシーを食べられる環境が重要です。
■ 砂浴び
毎日10~15分程度の砂浴びが必要
特殊な細かい砂を使って、被毛を清潔に保つ
水浴びはNG!→風邪をひくリスク大
3. チンチラによく見られる病気

■ ① 歯の過長症(不正咬合)
チンチラの歯は一生伸び続けます。かたいものをかじらずにいると、歯が伸びてしまい口が開かない・食べられない・よだれが出るといった症状が現れます。
予防法:・天然木のかじり木を与える・定期的な歯のチェック(佐野動物病院でも対応可能)
■ ② 胃腸うっ滞(食欲不振・便秘)
ストレスや誤った食事により、胃や腸の動きが止まることがあります。食べる量が減ったり、フンが少なくなったら危険信号です。
初期症状:・ご飯を残す・動きが鈍い・お腹を触ると嫌がる
看護師・鈴木からのアドバイス:「お腹の音が聞こえない場合や、排便がないときはすぐに動物病院を受診してください。特に梅雨時期や夏は注意です。」
■ ③ 熱中症
チンチラにとって日本の夏は命取りになることも。高温多湿で体温が上昇し、ぐったりする、呼吸が荒い、痙攣などの症状が出ます。
対策:・室温は常に20度前半にキープ・クーラーは24時間稼働推奨・アルミプレートや保冷剤の活用
■ ④ 外傷・骨折
活発なチンチラは、ケージの隙間から飛び出して高所から落下→骨折するケースもあります。特に後肢の骨折が多く、手術が必要になることも。
対策:・ケージの構造を確認・出す時間は必ず見守りつきで
4. チンチラの健康管理:日々のチェックポイント
毎日の食欲・フンの量と形を記録
目や鼻、口元が濡れていないか確認
呼吸が速くないか、音がしないかチェック
体を触ってしこりや痛がる部分がないか確認
病気は早期発見・早期治療が鍵です。違和感があればすぐに動物病院にご相談ください。
5. 台東区浅草 佐野動物病院でのチンチラ診療
当院では、エキゾチックアニマル対応の設備と経験豊富なスタッフが在籍しており、チンチラを専門的に診療しています。
「うちの子、何となく元気がないかも…」「歯の状態をチェックしてほしい」そんなご相談もお気軽にお寄せください。
看護師 鈴木をはじめ、スタッフ一同、飼い主様とチンチラが長く健康に暮らせるように全力でサポートいたします。
6. まとめ
チンチラは愛らしくも繊細な生き物です。温度管理、食事、ストレス対策を正しく行い、日々の観察を欠かさないことで、多くの病気を未然に防ぐことができます。
困ったとき、不安なときは、台東区浅草の佐野動物病院までご相談ください。あなたの大切なチンチラの**“命と健康”を守るパートナー**として、私たちがお手伝いします。
📍 佐野動物病院|東京都台東区浅草🧑⚕️ 担当:看護師 鈴木🐭 対応動物:犬・猫・チンチラ・ウサギ・ハムスターなどエキゾチックアニマル
7、番外編私のペットの紹介日誌
2023年11月にチンチラのぽっちゃん🐭をお迎えしました。
お迎えした当初は、慣れない環境のせいかあまり食べてくれないことが悩みでした。
チンチラは消化器系の病気(胃腸のうっ滞や便秘など)になりやすく、急激な食事内容の変化、食事のバランスの悪さ、ストレスなどが原因となることが多く、命に関わることがあります。
お迎え時のぽっちゃんは推定生後3カ月で、急激な環境の変化によるストレスかと思い、、、

写真のように数日間ケージにタオルをかけ、
環境に慣れるまであまり触れないように
チモシーをたくさん入れて様子を見ました。
その後、少しずつタオルで隠す範囲を小さくしていきながら様子を見ていたら、自らチモシーとペレットを食べて毎日便も出るようになったので、タオルを完全に取りました(o^―^o)
このように普段から合チモシーの減り具合、便の量・便の大きさを観察することは健康チェックをする上で非常に重要です。いつもより食べていない、いつもより便💩の量が少ない、便がいつもと違う!と感じたら消化器系の病気の疑いがあるためすぐに病院を受診して下さい。命に関わります(>_<)
また今ご紹介した消化器系の病気以外にもチンチラは歯の病気が多く、繊維質の少ない食事や硬いモノをかじることによって切歯や臼歯の過長及び不正咬合を引き起こします。症状としては口の違和感や痛みから食欲不振になったりヨダレを流すことがあります。
当院では麻酔下での歯科処置を行っておりますので、お気軽にご相談下さいね(o^―^o)
さて、環境に慣れたぽっちゃんの次の課題は、ペレットを手✋から食べることでした。これはコミュニケーションにもなりますが、いざ投薬💊が必要となった時にお薬をあげやすくなります。


今回お伝えした内容は私の実体験です。これからチンチラちゃんをお迎えする予定の方々のお役に少しでも立てると光栄です😀
~動物とともに暮らす豊かな社会を ペット家族化推進病院~
東京都台東区浅草4-40-7
金曜休診
03-3876-9696 LINEから予約可能です。予約制となっております。急患随時対応いたします。

Yorumlar