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動物の負担を激減!最新レーザー治療で変わる動物医療

  • 執筆者の写真: 侑姫 福原
    侑姫 福原
  • 4 日前
  • 読了時間: 5分

年齢を重ねるにつれ、犬や猫などの動物は関節の痛みや腫瘍、皮膚疾患など、さまざまな健康トラブルを抱えることが増えてきます。こうした症状に対し、近年、動物医療の現場で注目されているのがレーザー治療です。


レーザー治療は体への負担を最小限に抑えながら、痛みを和らげたり炎症を抑えたりすることで、生活の質(QOL)を向上させることができる画期的な治療法です。特に高齢の動物にとって、従来の外科手術や薬物治療に代わる優しい選択肢として、多くの動物病院で導入が進んでいます。


今回はレーザー治療の仕組みや適応症状、治療の流れについて詳しく解説し、浅草周辺でレーザー治療を受けられる動物病院をお探しの飼い主様に役立つ情報をお届けします。



動物病院でのレーザー治療とは?

レーザー治療とは、特定の波長の光を利用して細胞を活性化し、血流を促進することで炎症を抑える治療法です。


半導体レーザー
半導体レーザー
デュアルダイオードレーザー
デュアルダイオードレーザー

人間の医療ではすでに広く活用されており、整形外科や皮膚科、歯科領域などで使用されています。動物医療においても、その効果が認められ、多くの症状に対して利用されるようになりました。


動物病院で使用されるレーザーには、大きく分けて「治療用レーザー」と「手術用レーザー」の2種類があります。



<治療用レーザー>

細胞の修復を促し、痛みを和らげる効果があります。非侵襲的(体を傷つけない)な治療のため、高齢の犬や猫などの動物にも適用しやすく、関節炎や創傷治癒、疼痛緩和などに使用されます。



<手術用レーザー>

組織を切開する際に使用され、出血を抑えながら外科手術を行えるのが特徴です。特に、腫瘍の切除や眼科・歯科手術などで活躍します。


腫瘍に対する温熱療法
腫瘍に対する温熱療法

このように、レーザー治療は手術の補助としてだけでなく、痛みの緩和や炎症抑制などの目的でも使用されるため、体に優しい治療を求める飼い主様にとって魅力的な選択肢となります。



主な適応症状と効果

動物病院でのレーザー治療は、以下のような症状に対して有効です。



<体表面のイボやしこりの無麻酔除去>

小さなイボやしこりを麻酔を使わずに除去することができます。特に麻酔のリスクが高い高齢の犬や猫に適した方法です。



<癌やヘルニアの疼痛緩和療法>

腫瘍や椎間板ヘルニアによる慢性的な痛みを軽減し、生活の質を向上させます。薬物療法と併用することで、さらなる効果が期待できます。

椎間板ヘルニアに対する痛みの緩和治療
椎間板ヘルニアに対する痛みの緩和治療

<創傷治癒の促進>

手術後の傷やケガの回復を早める効果があります。血流を促進し、炎症を抑えることで、早期治癒が期待できます。



<関節疾患や筋肉痛の緩和>

変形性関節症や関節炎、筋肉の炎症による痛みを和らげることで、歩行をサポートします。特に高齢の動物の関節トラブルに適した治療法です。



レーザー治療は、動物の体を傷つけない治療法であり、特に高齢の子の負担を軽減しながらQOLを向上させる点が大きな魅力です。



レーザー治療の流れとメリット・デメリット

動物病院でのレーザー治療は、以下の流れで実施します。



①診察

獣医師が動物の状態を詳しく診察し、レーザー治療の適応可否を判断します。



②治療計画の立案

治療の目的や回数、期待できる効果について獣医師から説明を受けます。



③レーザー治療の実施

専用の機器を用いてレーザーを照射し、痛みの緩和や患部の治療を行います。



④経過観察

治療後の様子を確認し、必要に応じて追加の施術を行います。



<メリット>

・痛みが少なく、動物のストレスを軽減できる

・治療後の回復が早い

・麻酔を必要としない治療が可能で、高齢の動物にも適用しやすい



<デメリット>

・すべての疾患に適用できるわけではない

・効果を得るために複数回の治療が必要な場合がある



従来の薬物療法や外科手術と比較すると、レーザー治療は副作用が少なく、より優しい治療法ですが、症状によっては他の治療と併用することが推奨される場合もあります。



よくある質問(Q&A)と病院選びのポイント

Q:レーザー治療にかかる時間は?

A:1回の治療は5〜20分程度です。症状によって異なりますが、継続的な治療が必要な場合もあります。



Q:レーザー治療を採用していない動物病院もあるのはなぜ?

A:レーザー治療には専門的な機器と知識が必要なため、すべての動物病院で導入されているわけではありません。また、従来の治療法と組み合わせる方針の病院もあります。



Q:レーザー治療は痛みを伴いますか?

A:基本的に痛みはほとんどなく、温かさを感じる程度です。動物がリラックスした状態で受けられるのも特徴です。



Q:他の治療と併用できますか?

A:はい。薬物療法や物理療法と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。獣医師と相談しながら最適な治療法を選びましょう。



まとめ

犬や猫などの動物の健康維持には、体への負担が少なく、痛みを和らげる治療を選ぶことが重要です。レーザー治療は、特に高齢の動物に優しい治療法として、関節疾患や痛みの緩和に効果的です。


浅草周辺でレーザー治療に対応した動物病院をお探しの際は、使用する機器や獣医師の経験を確認することが大切です。佐野動物病院では、高性能なレーザー機器を用いた治療を提供し、動物の快適な生活をサポートしております。


大切な動物の健康を守るために、最適な治療法を見つけてあげましょう。






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