近さだけで選ばないで!動物病院選びで本当に見るべき3つの「質」
- 侑姫 福原
- 4月2日
- 読了時間: 6分
犬や猫などの動物を家族として迎え入れた飼い主様にとって、動物病院選びは非常に重要です。しかし、多くの飼い主様が「自宅から近いから」「なんとなく評判が良さそうだから」といった理由で病院を選びがちです。確かに通いやすさは大切ですが、それだけで判断するのはおすすめできません。
動物病院ごとに得意分野や診療方針は異なりますし、医療の質や提供されるサービスのレベルもさまざまです。適切な病院を選ばなければ、病気の早期発見や適切な治療が受けられないこともあり、場合によっては動物の命に関わることもあります。
では、どのような基準で動物病院を選べばよいのでしょうか。
今回は獣医師が教える、愛犬や愛猫などの動物にふさわしい動物病院を見極めるためのポイントなどを詳しく解説します。

動物病院選びで重視すべき「質」
良い動物病院とは、単に最新の設備が整っているだけの病院ではありません。質の高い獣医療を提供できる環境が整っており、飼い主様への説明が丁寧で、動物へのストレスを最小限に抑えられる工夫がされているかどうかも重要なポイントです。
病院選びの際には、以下の3つの要素を特に重視するとよいでしょう。
①医療設備と診断能力
病気の正確な診断や適切な治療を行うためには、必要な医療設備が整っていることが不可欠です。例えば、レントゲンや超音波検査機器、血液検査機器などの基本的な設備があるかどうかは、病院の診断能力を判断するうえでの重要な指標となります。
しかし、高額な最新医療機器が導入されているからといって、それだけで「良い病院」とは限りません。重要なのは、獣医師がそれらの機器を適切に活用し、的確な診断を行えるかどうかです。例えば、高性能なCTスキャンがあっても、それを適切に読み取る知識や経験がなければ、正しい診断にはつながりません。
病院を選ぶ際には、医療機器の有無だけでなく、それを使いこなせる獣医師の技術や診断能力にも注目しましょう。
②コミュニケーションと説明能力
獣医師の技術力が高くても、飼い主様への説明が不十分では、納得のいく治療を受けることは難しくなります。治療方針や選択肢を分かりやすく提示し、質問に対して丁寧に答えてくれる獣医師かどうかを確認することが大切です。
例えば、佐野動物病院では、治療内容や計画を必ず飼い主様に説明し、一緒に治療を進める姿勢を大切にしています。治療に関する不安を解消し、納得したうえで進められるようにすることが、良い動物病院の条件の一つといえるでしょう。
一方で、質問をしても曖昧な返答しか得られない、治療方針を十分に説明してくれないといった病院では、納得のいく治療を受けるのは難しくなります。そのような場合には、他の病院の意見を聞くことも検討するとよいでしょう。
③予約制診療
予約制診療を導入している病院は、飼い主様と犬や猫にとって多くのメリットがあります。
まず、予約制によって十分な診察時間が確保できるため、詳細な検査や診断を受けやすくなります。特に慢性的な病気や複雑な症状の場合、時間をかけて丁寧に診てもらえるかどうかは非常に重要です。
また、待ち時間が短縮されることで、動物のストレスも軽減されます。長時間待合室で過ごすことで、他の動物の鳴き声や匂いに敏感な子は不安を感じることもありますが、予約制ならそのリスクを抑えることができます。
さらに、病院側も事前に準備ができるため、よりスムーズで効率的な診療が可能になります。
セカンドオピニオンの重要性
「獣医師の診断に納得できない」「本当にこの治療法がベストなのか不安」と感じたことはありませんか? そんなときに役立つのが、セカンドオピニオンです。
セカンドオピニオンとは、現在の主治医とは別の獣医師に診断や治療方針について意見を求めることを指します。
セカンドオピニオンを求めることは決して失礼なことではなく、むしろ動物の健康を守るためにとても重要なことです。獣医師にもそれぞれ得意分野があり、病院によって設備も異なるため、別の病院で意見を聞くことでより適切な治療法が見つかることもあります。
セカンドオピニオンを求める際には、元の病院にその旨を伝え、紹介状や検査データをもらうとスムーズです。こうすることで、次の病院でもスムーズに診察が進み、より正確な判断をしてもらいやすくなります。
よくある質問(Q&A)
Q:高額な医療機器があれば良い病院といえますか?
A:高額な医療機器があること自体はプラス要素ですが、それだけで良い病院とは言えません。重要なのは、その機器を適切に活用し、的確な診断・治療ができる獣医師がいるかどうかです。
Q:セカンドオピニオンを求める際、元の病院の検査データを持参すべきですか?
A:はい、持参することでより精度の高い診断が受けられます。元の病院に検査データの提供を依頼し、紹介状をもらうとスムーズです。ただし、どうしても言い出しにくい場合は、データなしでも受け付けてもらえます。
Q:セカンドオピニオンで異なる見解が出たらどうすればいい?
A:異なる見解が出た場合、まずは情報を整理し、飼い主様が納得のいく判断をすることが大切です。双方の獣医師に見解の違いを伝え、詳しい説明を求めることも有効です。
見解が異なっていても、どちらも正しい場合があります。その際は、飼い主様が何を大切にしたいかを考えましょう。例えば、手術をしてでも長生きしてほしいのか、できるだけ家で過ごさせてあげたいのか、などです。
獣医師とのコミュニケーションを大切にし、最終的には動物にとって最善の選択をしましょう。
まとめ
犬や猫などの動物の健康を守るためには、動物病院選びが非常に重要です。医療設備や診断能力、コミュニケーション力、予約制診療の有無などを考慮し、納得できる病院を選びましょう。
また、セカンドオピニオンを活用することで、より適切な治療を受けられる可能性が高まります。飼い主様が正しい情報を得て、最善の選択をすることが大切です。
犬・猫・フェレット・うさぎ・エキゾチックアニマルの診療は『佐野動物病院』
台東区浅草にある動物病院
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